[File.005]実力派工務店S社

20170808

建築会社探し

H社を後にした僕ら夫婦は、そのまま向かったのはS社のモデルハウス。
高気密・高断熱を謳うこの会社は、実は数週間前から気になっていた工務店さんでした。

たぶんこの会社を知ったのはe戸建の口コミを見てのことだったと思います。
この頃から、住宅雑誌を眺めてはある程度「行ってみたいオープンハウス・モデルハウス」を探すようになっていて、その流れでWEBでの評判や情報を色々と漁っている時期でした。

僕は仕事がWEB業ということもあり、情報を集めたり検索して有益な情報を手に入れて比較・検討をすることは苦にならずできたのですが、嫁さんもその情報を信じて話を聞いてくれていました。
普通の人がどれくらいWEBを活用するのかわかりませんが、たぶんあらゆる多方面から情報を吟味することは僕の特技かもしれません。

S社は何度か行こうと思っていたのですが、営業マンが存在しない会社の為か、モデルハウスは完全予約制
すぐに予約が埋まってしまうため、直前思い立っての見学が難しい感じでした。

2〜3回目のトライでようやく予約ができ、数週間前に予約を入れて満を持しての見学になったのです。

 

現地に着いてみると出迎えてくれたのは建築士の男性。30代くらいでしょうか。
トークは普通ですが、話し方が丁寧で解りやすいのでとても好印象な方です。
この方が説明・対応してくれるとのことです。

中に入ると僕らと建築士の方の3人だけ。完全予約制だからこそです。
今までの見学とは違った雰囲気。木をふんだんに内部のあらわしで随所に施され、空間が独特の堅牢さと温もりに囲まれています。
そして建築士の方から、巧みな技術を結集して建築した造作やサッシの構造・特長について説明を受けました。

 

これは・・

この時、噂に違わぬ技術と信頼が感じられました。
自分の調べた情報からも、もうここはかなり有力な候補として考えていたし、それが現地で確認できたからです。

見学の後にアンケートを記入して、少し相談タイムになりました。

「当社では営業はしません。今後、こちらからアプローチすることはありません。」

まずはきっぱりと言い切られました。なるほど。去るものは追わず、か。
営業マンに人件費、広告費をかけている会社と決定的に違う説明を受ける。これも自分には非常に理解できました。

自分の業界も「ものづくり」なので、評判や紹介で仕事をもらうことが多い。
信頼ができてくると、おおっぴらに宣伝をしなくても、仕事はやってくる。

良い仕事(ものづくり)=最強の営業手法

だと思っています。

そして建築希望のエリアや予算などを聞かれるのですが、まだまだぼんやりと考えていたので、むしろこちらから聞いてみました。
このくらいの予算なんですが、新築を建てられるのでしょうか?

「はい。たぶん、問題なく建てられますよ」

よく聞くと注文住宅ももちろんやっているが、「規格型住宅」も行っているとのこと。
これはH社に近いものがあり、予め間取りとパターンが決まっている注文住宅プランにも応じているらしい。
注文住宅だとやりたいことにもよるが、結構な予算がかかるので、予算を落としてもクオリティを下げずに建てれる手段として行っているのです。

そして、この建築士さん自身が札幌の隣町でご自宅を建築された話を聞きました。
自宅の隣町から職場のこの辺りに通っているとのことです。
幹線道路を通るとはいえ、この辺りまで40分くらいはかかるでしょう。

それを聞いて思ったのです。

これは土地にお金をかけないで、建物にお金を掛けるという考えなのだ、と。

人それぞれ考えは違いますし、価値観も違います。
「マイホームを持つ」ということは、それ自体がこだわりが詰まった夢であり、実現するためには予算との折り合いを付ける必要がある。
その時に何を考えるかというと、真っ先に土地の予算を下げる、という考え方なのだと。

そうです。よく聞く話で、家を建てたので少し遠方(ベッドタウン)から通うライフスタイルです。
夢の実現の為に、リアルの一部を犠牲or妥協する部分はあるということです。

でも、僕らにとって住むエリアも大事・・・
この現実と夢とのギャップをどこで埋めるのか。大きな課題に感じました。

このビルダーさんはかなり有力候補と感じながらも、即断できない僕らは、まだ本当に新築に必要なものを突き詰めていなかったからだと思います。

これ以降、より自分たちが実現したいものは何なのか、改めて考えることになっていきました。

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